いてもいなくてもいい人にならないためには責任をとること
●いてもいなくてもいい人にならないためには責任をとること
どうも、早乙女です。
今回は、いてもいなくてもいい人にならないためには責任をとること、というテーマでお話しします。
音声はこちらから。
どっちでもいいはどうでもいい

先日ZOOMで打ち合わせをしたときに、「どうでもいいなぁ」と思うことがありました。
とあるウェブページをどうやって変えていこうか、という話になっていたときの発言です。
作業する人と取りまとめる人、取りまとめるを言い換えると、上司みたいに判断する人というのが混ざって話しあっていました。
その作業する人は現場で作業していて、問題意識を感じていて、どうにかしなければならない、という意識があったんですね。
なので、作業する人が、具体的ではないものの、「こういった形、方向性で改修を進める必要があると思います!」と発言したんです。
とても改善提案は素晴らしいと思ったんです。
ただ、それに対して取りまとめる人が言ったことが、「どうでもいいなぁ」と思ってしまったんですね。
「このページを改修するのは見る側にとって必要だと思います。でもそれを変えるためにもエネルギーが必要で、変える人にとっては大変です。変えたいとは思いますが、変えるためには単発的にやっても意味がないとも思いますし、システムを作る必要もあると思います。そういったことも考えるとやるべきかやらないべきか迷いますが、どうするのが良いと思いますか?」
といった回答をしたんです。
個人的には「?」になってしまって、「そりゃそうなんだけど、、、」とはたから思ってしまったんですね。
言っていることは正しいけれども、「それ、言う意味ある?」と正直思ってしまったんです。
どうしようもないから相談しているのに、そうしろというのは無謀

これと似たようなことは、会社でもありました。
自分は技術職なので一般的とは違うかもしれませんが、「納期を優先するか、品質を優先するか」ということがあると思います。
納期を優先してチェックは簡易的に行うのか、あるいはチェックをキチンとしてでも納期を遅延させるか、という問題ですね。
基本的にチェックはきちんと行いますが、問題が軽微なところもあるじゃないですか。
そういった軽微なものに対して、時間をかけてでも行うか、簡易的に済ませて終わらせるか、ということです。
どちらにするべきか困ったので、上司に相談に行きました。
「どっちにすればいいですか?」ってことです。
そしてもらった答えが、
「納期は重要で、遅れてはならない。品質も重要で、こちらも重要。だから、どちらも両立するように考えるべき」
という全くもって正しいけれども、こちらとしては「じゃあどうしろっていうの?」という言葉が返ってきました。
それだとこちらとしては結局どうしていいか分からない、どうしようもできない状況になってしまうので、「いえだから、現実的にはどちらもできません、どうすればいいですか?」
と改めて聞いても、「それを考えるのがお前の仕事だ」と言われてしまって、「え、だから、どうするの?」とだいぶイライラしていたんです。
本当に自分で考えて自分でやっていいならいいんですけれども、事態は自分だけにとどまらないで、他の人にも影響が及んでしまうので聞いたのに、「それなら、あなたがいる意味ないんじゃないですか?」と思ってしまうんですね^^;
もちろんですね、そういったことが時間的にどうにかなるならどうにかしますが、本当に緊急で、どちらかにするしかない場合です。
理想的にできるならもちろんしますが、現実的にムリで、緊急事態で、どちらかにするしかない。
非常時に「どちらも」と言われてもどうすることもできるはずがないじゃないですか。
例えば地震があったとして、停電してしまった。
それに加えてガスが漏れている、ってなった場合、割ける人数にも限りがあるので、どちらかに対応するしかない。
っていう事態って当たり前のようにあるじゃないですか。
例えが電気とガスで全然違う人で対応するのであまり良い例えではないですが、ゲームみたいに、同じ人が対応するしかなくて、どちらかにするしかできない、ってなった場合には、本当にどちらかを選び取るしかないじゃないないですか。
普通の事態だったらそれにも対応できるかもしれませんが、非常時とか、緊急の、例外的なことが起こった場合、どちらかにするしかない、残業したとしても絶対に間に合わないってなった場合には、どんなに断腸の思いでも、どちらかにするしかないじゃないですか。
それなのに、「どちらもとりなさい」って言われるか、あるいは「お前が考えろ」って言われたら、「それはおかしいじゃないですか」ってなるじゃないですか。笑
どっちにするか決断できるか?

自分が欲しかったのは、あくまで「判断」です。
どちらをとってもデメリットがあって、どうすべきか自分には判断できなかった。
少なくとも、その立場に自分はなかった。
だから相談したのに、「どちらもやるべき」、あるいは「お前が考えろ」という理想論を語られても、現実的に困ってしまいます。
始めに話したZOOMもそうで、「こうすべき!」という提案に対して、「やった方がいいことはわかるけれども、大変だからどうすればいいのか困る」と言葉では直接言われていませんが暗にそういわれてしまうと、こちらとしても困ってしまいます。
どっちに舵を切るのか、それを判断して、きちんと責任をとることが必要なんです。
そうしなければ一向に物事は決まらず、前に進めないじゃないですか。
「やった方がいいけれども、大変だからな…」といっていたら、一向に進めないじゃないですか。
あるいは「どちらにしますか?」と聞かれて「どっちも!」と現実的に不可能なことや、「お前が考えろ」って言われるなら、そもそも相談する意味がないじゃないですか。
だったら、あなたはいなくていいですよね、ってなりますよね^^;
だから、必要なのは決断することです。
そうでなければ、いてもいなくても同じ、発言に重みのない人になってしまいます。
だから、きちんと責任をとって、決断し、判断することが重要なんです。