●可能性は潰すことで前に進むことができる
どうも、早乙女です。
今回は、可能性は潰すことで前に進むことができる、というテーマでお話しします。
音声はこちらから。
一手の積み重ねが結果になる
将棋で、「最善の一手目は何か?」という話題になったことがあります。
色々話したことがありますが、結局のところ飛車角あたりの歩をだすことじゃない?
というとても一般人的な回答で終わりました。笑
こういったことを自分たちで考えても大したことにしかならないので、AIを用いて論理的に最善の一手目は何か計算されたのだそうです。
そして、結果は7六歩か2六歩とのこと。
飛車の上の歩で飛車を出すところか、角を出すための歩を進めるところだそうです。
予想としてはあっていました。笑
で、これを聞いてどう思いましたか?
正直、自分はどうでもいいと思いました。
その最善手が分かったところで、将棋に強くなるとか、勝てるようになるとは欠片も思えないからです。
藤井聡太選手など何百手先を読める人なら違うのかもしれませんが、自分のような素人にとってはそこを最善手を取ろうがとりまいが、最終的な勝敗に大きな影響がないと思います。
だってまぁ、駒を動かす可能性が大きすぎて、「どうなるか分からない」が本音だからです。笑
対戦が進んで、駒も進んで取られて取り返して、そしてある程度状況が固まって、ようやくどうなるかが分かってくると思うんです。
すなわち可能性を潰すことで可能性が絞られてコントロールできるんです。
事実を確定させることで前に進める
恋愛でも同じで、好きな人がいるとします。
そして悩みます。
「告白して断られるかもしれない」「今の関係より悪くなって、話すこともできなくなるかもしれない」「断られて周りから笑いものにされるかもしれない」「罵倒されて立ち直れなくなるかもしれない」あとはちょろっと良い方向で、「あわよくば付き合えるかもしれない」
などと、ネガティブ成分多めで悩んだことも多いんじゃないかと思います。笑
告白する側はそういったごちゃごちゃしたもの、無限大の可能性を踏み越えて、一気に行動するんじゃないでしょうか。
そして、実際に告白することで現実が確定して、前に進むことができるようになります。
成就して幸せな未来になるかもしれませんし、断れられて、落ち込んで、吹っ切れて「仕方ない、次だ!」となるかもしれません。
ですが事実として確定して、結果が分かります。
その結果をもとに、前に進むことができます。
自分の想像するあらゆる可能性の中から、あるいはその中とは全く別の可能性が、現実として顕現して、確定するんです。
可能性を確定させて、前に進む
それは思ったようにならないことの方が多いですし、嫌な方向に進むのはもちろん嫌だと思います。
でも、無限の可能性のまま何もしないのは、自分のエネルギーを消費する一番良くない状態です。
想像の範疇で考えても現実はビタ1変わりません。
それでいて頭の中で想像はするのでそこにエネルギーが使われて、ぐるぐると「ああすればいいかも…」と悩むか、あるいは「ああしておけばよかった…」と後悔することもあります。
結局のところ自分の行動に対して自信が持てなくて、動けなくなるんです。
そうして想像している段階では事態は何も進展しないので、そこから自分の変化や成長がなくなってしまいます。
さっきの恋愛なら、告白しようと迷っている分、誰かに告白されてしまうなど可能性は狭まってしまって、前に進めなくて、付き合って楽しく過ごす未来も、玉砕されてまた別の未来に進む道も、どちらも断たれてしまうんです。
一向に前に進めない自分が出来上がってしまうんです。
だから重要なのは、行動して、可能性を潰すこと。
実際に行動してありうる可能性を潰して、現実に1つの結果を顕現させて、前に進むことなんです。
あれもした方がいい、これもした方が良い、けれどもなぜかできない。
失敗するかもしれないから行動できない。
そういう悩みは、状況が進まなくて、非常にもったいないです。
だから、行動してあらゆる可能性を潰して、前に進むこと、それが自分に対して変化を起こすことであり、成長することになるので、絶対に必要な儀式になります。