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正論ほど人生に役立たないアドバイスはない

●正論ほど人生に役立たないアドバイスはない

どうも、早乙女です。

今回は、正論ほど人生に役立たないアドバイスはない、というテーマでお話します。

音声はこちらから。

正論は正しい、だが正論を武器にする奴は正しくない

正論は正しい、だが正論を武器にする奴は正しくない。

この言葉、ご存知ですか?

有川浩さんの小説、図書館戦争で堂上教官が放った言葉で、とても印象深い言葉です。

小説の頃から読んでいましたが、映画で一番印象に残りました。

言葉にできないけれどもモヤモヤした感情を、一言でスパッと、本質を捉えて、心に残る言葉で言えるのは、とてもスゴイと思っています。

この言葉の通り、正論って本当に役に立たないと思うんです。

正論は正しい、だが正論を武器にする奴は正しくない。

この言葉は、見事に本質をついていると思います。

正論は物事の一面しか見ていない

正論は嫌われています。

例えば、お金がない。

これに対して「稼げばいいじゃん!」「使わなければいいじゃん!」と正論で言う人がいます。

困っている人は、本業が安月給で困っているとか、時間がないとか、そういった単純な解決策がができないから悩んでいる訳です。笑

一般的な話になるのでこれも正論になりそうですが、家計簿をつけて何に使っているか細かく確認したらとか、給料が入ったら1割は別の貯金用口座に入れるとか。

少しずらしたアドバイスが必要です。

例えば、総合格闘家の朝倉未来選手。

この方はyoutuberで、チャンネル登録者数が100万人を越えていて、非常に人気のある人です。

ただ本業の格闘技で試合にも負けることはもちろんあって、そこでコメント欄が荒れるんですね。

youtubeに動画を上げている暇があったら練習しろとか。

非難が殺到していた時がありました。

コメントで、試合に負けているのはyoutubeにうつつを抜かして練習していないからだ。

もっと練習しろ! と正論を振りかざしている人がいます。

プロなら、プロらしく練習すべき。

言いたいことは分かるっちゃ分かります。

ただ、現実的に正しいかといわれると全然そんなことはないです。

昔ならいざ知らず、今はいろんな職業を選べるようになっています。

会社員だって副業が当たり前になって、その道のエキスパートかと言われると必ずしもそうではありません。

というか、会社に何十年も務めているのに、未だに仕事ができない人もいます。笑

自分の周りにも、やることがなさすぎてずっと歩いている人もいました。笑

その人もプロならプロらしく練習すべき、という言葉がダイレクトアタックしますね。笑

1つのことを極める環境で極められない人はおいておいて、1つのことしか極めないことはリスクです。

電話交換手という職業があり、これを徹底的に極めていたとしたら、今は仕事がなくニートになってしまいます^^;

そうやって、1つの柱に依存してしまうと、それが壊れたときにどうしようもなくなります。

投資で卵は複数のカゴに入れろ、という言葉と同じ理論です。

先程の朝倉未来選手も、wikipediaで確認すると、「男性プロ総合格闘家、YouTuber、スポーツインストラクター、実業家、歌手」だそうです。

歌手まであるとは、とびっくりしました。笑

と色々な顔を持っていて、何か1つがダメになっても大丈夫なように、どれか1つが成り立てばよいようにしているようにも感じます。

実業家のマインドですね。

これから激動の時代で何があっても大丈夫なように、身を立たせているのだと思います。

リスクヘッジですね。

為末大さんも語っていることですが、格闘家だけで生きて、もしケガなどで引退した場合は考えるべきです。

ケガなどの場合に備えて、別のことをやるのは、当然のリスクヘッジだと思います。

一側面しか見ない正論は本当に役に立たないアドバイスです。

正論でなく、相手を見る

ではどうしたら相手の役に立つアドバイスができるかを考えたら、相手の立場に立つことに尽きます。

お金がないからと言って、全員にハローワークを紹介しても意味がないですよね。笑

どんなに時間があっても働き切れません^^;

理想的に1日24時間働いたとしても、明日は終わりです^^;

お金がないという問題の根本原因はお金がない、ということではなくて、浪費癖があるとか、家計の見直しができていないとか、ずれたところに本質的な問題があります。

そのずれる箇所は人それぞれ。

その箇所を探して、どうやったら改善できるかを考えたアドバイスが役に立てます。

先程の浪費癖も、家計簿をつける習慣が作れないとか、家賃など固定費が高くなっているとか、深堀していくと問題が細分化していきます。

それを解決する方法を、その人に合ったやり方で提案するのが、ベストだと考えています。

小学生にはモンハンだった

自分も昔塾で教えていたとき、小学生に2桁の掛け算を教えるのはとても難しいものでした。

大学生の頃は掛け算は前提で、その前提を教えるってどういうこと…? とお互いに何をすればいいか分からないみたいなことでした。

そのため教科書そのまま教えようとしましたが、やっぱり全然伝わらないんですね。

教科書では分からないから塾に通っている、という側面もあるので伝わらなくて当然ですね。

それから相手の立場、小学生の立場になって、考えてみました。

なぜ授業が分からないのか。

原因には集中力が続かないから、授業がつまらないからが考えられました。

自分もそうでしたが、遊びたい盛りなのに椅子に座って1時間話を聞く、しかもそれを6回もやるのは苦痛です。

それを改善するには、単細胞気味ですが、楽しめればいいんじゃないだろうか?

そう思って、言い方はアレですが自分をオープンにしました。

楽しめる話題、すなわち趣味でゲームとかマンガの話をよくするようにしたんですね。

2桁の掛け算をモンハンで説明したのは結構良い思い出です。笑

モンハンで説明したら、生徒もわかってくれました。

楽しんでくれて、アグレッシブに受けてくれたのが良かったんじゃないかと思います。

授業が分からないというのは、内容が理解できないのではなくつまらないから。

それから、問題に対して真正面に解決する正論は必要なくて、他のアプローチだと気づいたように思います。

もし困っていることがあるなら、正論という名の直線思考で考えるのではなく、どこに根本原因があるか探ってから解決すると良いと思います。

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