食べるものの置き換え・一点突破型は危ないんじゃないか、というお話
●食べるものの置き換え・一点突破型は危ないんじゃないか、というお話
どうも、早乙女です。
今回は、食べるもの置き換え・一点突破型は危ないんじゃないか、というテーマでお話します。
音声はこちらから。
みんな食べ物に関して人の言うこと信じすぎ

ブルーベリーは集中力に良い!
ブルーベリーは健康に良い!
それ自体を否定するつもりはないのですが、それに偏ると良くないと思っています。
ブルーベリー信者になった友人がいたので、使わせて頂きました。
ブルーベリーに悪意はありません。笑
信者曰く、ブルーベリーに含まれるフラボノイドが脳への血流を増やし、集中力もUPするから身体に良い!
という言葉を素直に信じて、毎食ブルーベリーだけを食べ続けていました。
苦笑いしかできませんでした。笑
朝バナナダイエットも似ています。
健康に良い食べ物が決まっていて、これさえ食べれば健康になれるみたいな幻想がある気がします。
1+1=2になるように、ブルーベリーを食べれば集中力UPになる、みたいな単純な構造です。
現実はそんなに単純じゃなくて、食べ過ぎれば毒にもなりえます。
生きていくうえで必須の水も、一気に5Lなど大量に飲めば死に至るといわれています。
食事というのは、好きな言い方ではありませんが、機能だけを取り出せば必要な栄養素を取るためです。
食事が偏れば必要な栄養素全てが取れなくなります。
必要な栄養素が全て取れなくなるということは、不健康になりやすいということです。
食事でまんべんなく栄養素を取ろう、という意識ではなく、これさえ食べれば大丈夫! というゼロイチ、あるいは白黒の絶対がある0%100%思想で生きている危うい思想だと思っています。
果物の食べすぎは一般的に結構悪い

スティーブ・ジョブスも完全フルーツ食を実践するフルーツタリアンでした。
最後はすい臓がんで亡くなりましたが、その原因は果物だけを食べていたから、という話があるほどです。
果物だけを食べ、果糖だけを摂取していると、トランスケトラーゼという解糖系経路で使われる酵素の活性を高めます。
この活性が高まると、すい臓がんの増殖を促進したから、すい臓がんで亡くなったのでは、といわれています。
もちろん、果物は悪くありません。
正確に言うなら、果物の全成分が身体に悪いわけではありません。
たとえばリンゴには、炭水化物・カリウム・カルシウム・マグネシウム・リン・βカロテン・ビタミンC・食物繊維など、多くの栄養が含まれています。
確かに果物の炭水化物に含まれる、果糖は良いとは言えない存在です。
果糖は痛風の原因になったり、AGEsを生成したり、中性脂肪を増やしたり、尿酸を増やす作用があるので。
しかし果糖は少量であれば大きな問題はなく、大量摂取が問題なのです。
先程言ったように、すい臓がん、あとは糖尿病に繋がる可能性があるので。
全ての栄養素を満たす、という観点からすると、たんぱく質や脂質が取れず、体調を崩すことになります。
果物が身体に悪くないからといえ、果物だけを食べれば毒になります。
置き換えダイエットとか、一点突破で1つのものだけを食べる偏食は、健康に良くないです。
一辺倒にならず、何でもバランスよく食べると良いと思います。