●自分の頭で考えるために、考えない世の中の引力に逆行する
どうも、早乙女です。
今回は自分の頭で考えるために、考えない世の中の引力に逆行する、というテーマでお話します。
音声はこちらから。
現代の異常なほどの便利さ
現代とても便利だなぁ、と実感します。
分からないことがあればスマホでgoogle先生に訊けばすぐに解決できます。
足りないものがあっても明日には届くAmazonがあります。
自分もつい昨日に頼んだものが今日届いていて、あまりに早いと思っています。
正直宅配業界大丈夫か、って心配になるほどです。笑
であったりとか、友人と部屋で食事をしたいと思ったら、食事を作ったり、買い物に行かなくてもUber Eatsで注文すれば美味しい食事が届きます。
不便さがほぼないんですよね。
20年前は携帯がなかったのですが、その頃を思うと、生活がガラッと変わっていると思います。笑
小学生の頃は、まだ携帯電話が出回っていなかったので、携帯電話を持っていませんでした。
約束は会ったときに約束をして、遅れると相手が心配してしまうので、絶対に守っていました。
しかし今や、スマホがあるので気が向いたときに連絡をして、相手の都合を聞く。
遅れそうになったらすぐに連絡できる。
これ、結構画期的だと思っています。
遅れたらマズイ! と強迫観念気味に守っていた約束を、そこまで守らなくても済むからです。
本当に便利になったと思います。
世の中が便利になりすぎた弊害
ただ同時に、人間の能力が落ちてきたな、とも感じています。
考える必要性がどんどん減って、考えない世の中になっています。
まさにスマホですね。
分からないことがあったら、すぐに調べられるようになりました。
解決策を考えず調べて、実際検索して出てくるので、考える必要がありません。
考えるというのはエネルギーを使うので、脳はなるべく楽しようと考えないようになってしまいます。
そのため、スマホなど文明の利器に依存していると、考えない脳になってしまいます。
考えないということは周りの情報に反応的になるということで、情報に踊らされやすくなって、いいカモになってしまいます^^;
それでも文明の進化は便利で、とても良いことだと思うのですが、最近は過剰だと感じるようになりました。
ケーブル1本すら、思考能力が必要なくなっている
Androidのtype-C系のUSBでも、iphoneのLightningケーブルでも良いのですが、とても便利になったと思いませんか?
Androidのtype-C系のUSBでも、iphoneのLightningケーブルでも、表裏がなくて、どちらからでも差し込めるタイプのケーブルになっていると思います。
ちょっと昔なら、micro USBなど確実に表裏があって差し込み方が決まっていました。
iphone系ならもう少し前に戻ると、ケーブルは「カチッ」とはまるタイプで、スマホ本体から抜くときには両脇のボタンを押してから抜く必要がありました。
初期のipodの頃ですかね。
それに比べて今は、裏表すら気にせず挿しこめば充電ができるようになっています。
なぜこのようになっているか。
これも、「考える必要がないから」なんですね。
裏表を気にするケーブルにはクレームがあって、「ケーブルを挿し込もうとしたら入らず、何度も挿し込んだら壊れた」なんて苦情があったそうです。
何故壊れるたかというと、ケーブルの表裏を合わせず、「挿せば入る」と挿しこんでいたから。
入らない向き、裏表逆にガンガン挿して壊れた、っていう当たり前のことです。笑
正直壊し方がバカなんじゃないかと思うんですが、こういった声に応えて、ケーブルの抜き差しにストレスの感じないケーブルになりました。
こういった改善はケーブルを壊すことがなくなって喜ばしいことでもあるのですが、同時に何も考えないで物を触るようになるということでもあります。
裏表を気にせず、見る必要なく挿せばOK。
少しも考えないですし、物への注意力が減って、扱いが雑になります。
こうなると、何も考えずに物を扱うようになって、その考えないことが通常状態になって、思考能力が奪われていきます。
ケーブルごとき大したことないじゃん。
その通りですが、問題はこのように”考えずに使えるもので溢れすぎていること”です。
思考しないので、思考する頭が奪われている
どこかに行きたいときも、地図は必要なく、スマホでMapを使えば自動で目的地に案内してもらえます。
マウスやキーボードの配線も、Bluetoothがあればケーブルが必要なく、煩わしさがなくなりました。
食事を作るのだるい、とその場で思ったら、Uber Eatsで注文すれば解決できてしまいます。
どんどん思考が必要なくなって、自動で動くようになっています。
頭を使わないシーンがほとんど。
頭を使わなければ頭が使えなくなる。
自分の頭で考えることができなくなっていると思うんです。
だからなのかは分かりませんが、”わからないことがわからない”要領を得ない質問や、これとかあれで済ませて、どうでもいいことを質問する人が増えたなぁ、と感じています。
この時代の風潮にそのまま乗っていると、”考えないクセ”がついてしまいます。
考えるために時代に逆行せよ!
だから、少しでも考える習慣が必要です。
技術の進化による考えない世の中の引力に逆行するために、考えること。
「なぜ」を考えたり、どうしてこうなっているかを考えたり。
なぜ自分はこのスマホを選択したのかとか。
スマホを選択した理由も、考えないで「あの人がいいといったから」という理由が結構多くてヤバイ気がしますね。。。
というのはマズイので、これを今からでも考えるとか。
あるいは、どうやって人は歩いているのか――筋肉に力を込めて歩けているのか、などなど。
考えるネタはいくらでもあります。
自分の頭を使う習慣をつけるべきです。
考えない=世の中に流されて生きる、フツーに生きるということ。
そうなりたくない人は、是非頭を使って考えない世の中から逆行して欲しいなと思います。